尾崎裕哉【始りの街】配信メジャーデビュー『父・尾崎豊を見つめて 裕哉 26歳の旅立ち』

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NHK BS プレミアムで、『父・尾崎豊を見つめて 裕哉 26歳の旅立ち』が、2016年9月4日(日)に放送されました。天才シンガーソングライターにして、 1992年4月25日26歳で謎の死をとげた尾崎豊さん。その息子、裕哉さんのドキュメンタリーです。

父親が偉大であればあるほど、その子どもの葛藤は大きいものとなりますよね。まさに番組は、そんな彼の葛藤や夢、ミュージシャンとしての思いを深くえぐり取っていました!

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番組の見どころ

伝説のミュージシャン・尾崎豊の息子である裕哉さんにとって、音楽の道に歩み出すことは茨の道です。「自分は何者なのか?」「何を歌うべきなのか?」裕哉さ んは文字通り苦悩し葛藤します。

それでも音楽の道を選んだのは、そこにチャレンジしないことには自分の人生を前に進めることができないと感じていたからです。

一方で、父の記憶を持たない裕哉さんにとって、音楽は父の思いを追体験するための媒介でもありました。「父親探し」と「自分探し」が同時に進行してい くその先に、裕哉さんがどんな言葉を見つけるのか…。

NHKサイトより引用

NHK BS プレミアム『父・尾崎豊を見つめて 裕哉 26歳の旅立ち』は、裕哉さんとさんの心を見つめるドキュメンタリーでした。

1992年、尾崎豊さんが突然の死を迎えたのは、26歳の時でした。葬儀には、ファンが4万人も集まったといいます。当時の、人気のすさまじさを物語る数字ですね。

尾崎さんには、その2年前に男の子が生まれていました。そう、今回、ドキュメンタリーの主人公となる裕哉さんです。

裕哉さんは、2歳でお父さんを亡くされているので、明確な記憶はまったくないそうです。しかし、何かに呼び寄せられるように、内なる自分の父の影が目を覚ますかのように、父親の享年と同じ年、26歳で歌い始めるのです! 

驚くほど、声が似ています。自分が歌うことでお父さんの存在感を確かめるような……そんな想いもあるでしょう。

 

番組は「尾崎裕哉さん26年間の心の旅」を映していた

番組は、とても濃い内容でした。オンエア1時間の間、裕哉さんの口から、なんどもなんども「父の」「尾崎豊の」「彼(豊)の」という言葉が発せられました。

それは、裕哉さんが、ミュージシャンとしてやっとスタートラインに立った意味でもありました。まさに番組は裕哉さん26年間の心の旅を描いていました。

「父が見れなかったもの、見てきたもの、全部含めて経験したいと思っている」……この言葉が、裕哉さんの偽らざる心情です。

父が壁! 二世! 父を超えたい! 自分が一番の尾崎豊ファンだった! 父の曲を聴いて大人とは何かを学んでいた! 父は自分にとって一つの理想の形! 父を知りもっと成長したい! ……番組でひろった裕哉さんの想いです。

お父さんのことを想い、また父を探しながら、自分自身をも探している……そんな裕哉さんの葛藤が痛いほど伝わってきました。

 

3年の歳月をかけ尾崎裕哉さんの半生記を描いた書籍『二世』

裕哉さんは、2歳で父を亡くし、5歳でアメリカに渡り、アメリカの大学を卒業後、帰国して慶応の大学院を卒業しました。その半生記をえがいたのが、新潮社の『二世』という本です。3年かけて書き上げた本の編集者の言葉が、裕哉さんが抱えているものの大きさを教えてくれます。


「尾崎豊という伝説アーティストの息子だから、自分も特別なことをやらなくてはならないのではないか……という想いがあったのではないか」

「求められるものと、なりたいもののギャップに苦しだ、悩んだ時期があった……」

心に刺さります。

 

尾崎裕哉さんの「作詞・作曲」

番組を見て裕哉さんは、とにかく真面目だと感じました。その真面目さや真摯さが、声の透明感にリンクしています。歌う表情からも、その人柄は読み取れます。彼にとって「曲」が非常に重要なのです。

番組の中では、裕哉さんはこう語っていました。

「曲があるから尾崎豊!! 曲がなければ(ただの)少年と感じています。」

「自分の作る曲のメロディーやメッセージが尾崎豊に似ていると言われると、複雑な気持ちになる。父は、自分にとって一つの理想のかたち、嬉しいはずなのに……」

「メロディーやメッセージを出したくて出したくて~~が本当のアーティスト。今の自分はちがう。曲を書くこと、作詞作曲が苦手、とてもつらい。それを乗り越えられれば、人として成長できるはず」

しかし、彼の歌うメロディーも歌詞も素晴らしいものでした!

デビューシングルとなる……「始まりの街」は、9月5日0時より iTunes Store、Apple Music、レコチョクにて先行配信され、9月9日よりその他の主要配信サイトで一斉配信がスタートします。

レコチョク / 始まりの街

 

尾崎裕哉さん TV出演時の「I Love you」「始まりの街」

尾崎裕哉さんが、2016年7月 TV出演した際、父親の代表作「I Love you」と自身で作詞作曲した「始まりの街」を歌っています。

尾崎裕哉 – I Love you ~ 始まりの街

 

 

やっぱり声が似ていますね。

尾崎豐 – I Love you

 

 

カリスマ尾崎豊と時代

若き日の尾崎豊さんは、本当にカリスマでした。ライブやテレビ出演などから感じる存在感、歌が上手いとか迫力があるといった感想では推し量れない、迫力、凄み! がありました。

楽曲の素晴らしさも特筆ものです。クッキリと時代の色合いを切り取り、その中に、尾崎豊のいきざまを刻み込んでいました。

しかし、時代を……あまりに明確に反映しすぎていた為でしょうか……10年ほど前から、“今の若者”に理解されないような空気が生まれて来ました。つまり、「バイク盗んじゃダメだよね」とか「校舎の窓ガラス割っちゃダメでしょ」って感じです。

尾崎豊さんのデビューは、1983年、世の中のキーワードに「荒れる学級」「授業不成立」(後に学級崩壊と呼ばれます)などがありました。そして、1986年(昭和61年)東京都中野区立中野富士見中学校でおきたイジメ自殺事件……も世の中に大きな影を落しました。

そんな時代に、彗星のごとく現れたのが、尾崎さんだったのです。時代のニーズだったのかもしれません。また、そこからの30年間(1980年から2010年頃まで)教育改革として、ゆとり教育が実施されるのも、象徴的です。尾崎豊の登場と関連がないとは言い切れません。

 

アーティスト父子

カリスマの息子はカリスマか? 息子は父を超えられるのか? 世の中は、どうしてもそういった目で見てしまいがちです。

しかし、尾崎裕哉さんの音楽にはもっと深い意味がありそうです。それを、今回の番組は我々に教えてくれるのだと想います。「父親探し」と「自分探し」が同時に進行していくその先に、裕哉さんがどんな言葉を見つけるのか…。という番組にあった言葉に期待が膨らみます。

しかし、改めて尾崎豊さんの音楽を聴くと、その存在感に心が疼きます。

 

まとめ

とても魅力的な裕哉さん。 尾崎の息子という呼称から、尾崎裕哉に変わる日も すぐに来ると信じています!

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コメント

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  • コメント (2)

    • 北山美喜
    • 2016年 9月 08日

    いつも楽しく拝見させていただいております。
    お父さんによく似ておられますが、きちんと彼の個性というかすばらしさが見えてびっくりしました。
    きっと小さいときから、お父さんのうたごえを聴いて、お父さんを探し続けておられたのではないのではと思ってしまいます。
    丁寧に何かを見つめ続けようとする若いミュージシャンを応援したいです。

    • 野口 義修
      • 野口 義修
      • 2016年 9月 08日

      コメントありがとうございます。 仰有るとおり、彼らしさ 個性 すばらしさが すでに 出ていますね!
      ご一緒に 応援しましょう。  

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野口 義修

音楽プロデューサー。

ベストセラーの『作曲本』(シンコー刊)や『楽しく学べる作詞作曲』(ナツメ社)の著者。

あみんの「待つわ」、雅夢の「愛はかげろう」、アラジンの「完全無欠のロックンローラー」、 伊藤敏博の「さよなら模様」......など多くの才能やヒット曲を世に送り出す。

ヤマハ音楽院、昭和音大で作曲などの講師を歴任。

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