エ音……エフェクト、エレキギター、エイトビートな用語解説

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ちょっと笑えてよく分かる作詞作曲の音楽辞典「ミュージクショナリー」

ポピュラー音楽の作詞・作曲に必要な重要単語をウームソング・ドット・クラブ流に楽しく分かりやすく面白く解説します。

今回は「エ」です。

解説は、「作曲本(シンコーミュージック)」「楽しく学べる作詞作曲(ナツメ社)」などのベストセラーの著者、野口義修です。日々、単語も増えていきますので、時折、お立ち寄り下さい。

言葉が分かれば、音楽はもっと楽しい!

WooM(ウーム)!!!!!

 

エイト・ビート(英語:Eight beat、8beat)

1小節を8つに分けて演奏するリズム。4/4拍子で、8分音符を8つ刻むリズム。ロックやポップスの基本は8beatです。

8beatの例を楽譜で紹介します。

8beat

上例以外にも、そのパターンは数限りなくあります。ドラムやギター、ベース、キーボードがそれぞれ違う8beatのパターンを演奏し、組み合わせて生まれるアンサンブルのリズムは、まさに無限のパターンとなります。

ロックからフォークソング、Jポップ、演歌、童謡……どんな音楽にも8ビートが使われています。また、1小節を16に分けるビートを16ビートと呼びます。(⇒シックスティーン・ビート)

【参考】

8beatを感じる楽曲。

The Beatles – I Saw Her Standing There

曲の頭で、「1234」とカウントが入りますね。それが1小節、それを8つに刻んでビートを感じましょう。

 

エコー(英語:Echo)

反響、反響音。「やまびこ(こだま)」がエコーのよい例ですね。

「ヤッホー」……「ヤッホー」……「ヤッホー」

レコーディングや DAW の世界では、ディレイ(Delay)という表現をします。

また、エコーがなんども繰り返されるのを残響(リバーブ)と呼びます。丁度、トンネルの中や大きなホールの中で声を出した時の「ウワ~~ン」といった効果です。

 

エッジ(英語:edge)

もともと、刃物、刃先、縁(ふち)などの意味であるが、音楽業界では「エッジの効いた」とか「エッジのたった」という使い方で、良い意味の「鋭い」とか「流行の先端の」とか「激しい」といった意味になる。

【用例】

「ミックスダウンの音色だけど、すこしマイルドで優しいから、もっとエッジを効かせてよ!」

……語彙の少ないプロデューサーの得意な表現。エッジの効いたアレンジに、エッジの立ったミックスで、歌い方ももっとエッジを効かせて、エッジの立った楽曲にしようよ……!

【補足】

漫画やアニメ、小説の世界では、主人公の設定などで「キャラが立つ」「キャラの立った」が頻繁に使われます。……いわば、語彙の少ない編集者の得意な表現です。

 

エスニック(英語:Ethnic)

民族的・異国風な音楽やサウンド、リズムをさします。

ロックにエスニックな要素を最初に加えたのはビートルズです。1965年のアルバム『ラバーソウル』に収録された「ノルウェーの森 Norwegian Wood(Thin Bird has Flown)」に使用されたシタール(インドの民族楽器)が最初と言われています。

The Beatles – ノルウェーの森(Norwegian Wood)

【同義語】

ワールド・ミュージックもエスニック的な意味合いで使われます。

【参考】

ウーム・ソング・ドット・クラブおすすめのエスニック&ワールドミュージック9選をご覧ください!

 

エフェクター(英語:Effector)

電気楽器、デジタル楽器などの音色を変化させ、さまざまな効果を加える装置。

歪ませ、残響を加え、倍音を変化させ、切り刻み、ねじ曲げ……原音を美しく彩るだけでなく、原音の面影もないまで破壊的に変化させることも可能です。

【参考】

エフェクターにはさまざまな種類があります。

  • 空間系……リバーブ、ディレイなど
  • 歪み系……オーバードライブ、ディストーション、ファズなど
  • モジュレーション系……コーラス、フランジャー、フェイザー、トレモロなど
  • ダイナミクス系……コンプレッサー、リミッター、エキサイターなど
  • フィルター系……ワウ、ゲートなど
  • アンプ系……アンプ・シミュレーターなど
  • ハーモナイズ系……オクターバー、ピッチシフター/ハーモナイザーなど
  • ボリューム系……イコライザー、ブースターなど

昔は……こんな感じで、足元に沢山並べて、音色をコントロールしていました。

effector

現在は……

effector_zoom

こんな小型のボディーに100種類ものエフェクターを詰め込んだマルチエフェクターも登場しています。

 

エレキギター(英語:Electric guitar)

エレクトリック・ギターの略語。

弾かれたスチール弦の振動を、ピックアップという「振動から電気信号に変換できる装置」で電気信号に変換し、それをアンプで増幅して再生します。

アンプの性能次第で、アコースティック・ギターの何倍も何百倍もの大音量で演奏することも可能。電気信号なので、エフェクターを通して歪ませたりピッチを変えたり自在に音色を変えることも可能です。

エレキギターの発明がなければ、ロックンロールもロックも……生まれなかったでしょう。

electric_guitar

【参考】

エレキギターの神様で検索するとヒットするのが、ギタリストの寺内タケシさん。世界に誇る日本の才能です!

寺内タケシとブルージーンズ

スゴすぎる! ハンパない演奏力です!!

寺内タケシ – 株式会社テラオン

 

エレキベース(英語:Electric bass)

エレクトリック・ベースの略語。

エレキギターのベース版で、弦は4本が基本。5本弦、6本弦のエレキベースもあります。

electric_bass

【参考】

1960年代、音楽のボトム(低域)を支えるだけの……割と目立たない楽器だったエレキベースを、メロディアスで華やかな楽器に変えたのは、ビートルズのポール・マッカートニーでした。まるで、リード・ベース。

The Beatles – Penny Lane

スケールを中心にした基本的なベース・フレーズながら、ボーカル以上に歌っています。

The Beatles – Hey Bulldog

009 から始まるベースで曲にグッとアクセルがかかりますね。

 

エチュード(仏語:Etude)

練習曲。楽器の演奏技巧、テクニックの修得のために作られた楽曲。ポピュラーでは、ほぼ使われることがありませんが、歌詞としては、使われることがあります。つまり、練習とか予行演習といった意味で、比喩として使われます。

【参考】

松田聖子さんの「野ばらのエチュード」

・野ばらのエチュード(作詞:松本隆 作曲:財津和夫)

※トゥルリラー トゥルリラー 風に吹かれて
知らない町を 旅してみたい
トゥルリラー トゥルリラー ひとり静かに
愛をみつめて 20才のエチュード※

この歌詞で、「エチュード」が分からないと、楽曲の真意が伝わりませんね。

 

エディット(英語:Edit)

DAW(ダウ)やDTM(ディーティーエム)において、つまり打ち込み音楽やデジタル・レコーディングで、シンセなどの音色や、録音された一つ一つの音に対して変更を加え、さらに良い音にする作業。出版で言えば、編集のこと!

エディットは、編曲者や音楽プロデューサーが行う場合もあれば、レコーディング・エンジニア、アシスタントが行う場合もあります。

【余談】

ミキサーさん:「はい、OKで~~す」

歌手:「すみませ~~ん。今、歌詞間違えて、ピッチ悪くて、リズムが遅れてしまいました。しかも、シャックリしてしまいました~~」

ミキサーさん:「大丈夫で~~~~す。バッチリ、エディットしておきますから」

歌手:「は~~い、じゃあ、お疲れ様です~」

 

エレジー(英語:Elegy)

悲しみの詩。死を悼いたむ詩・曲・歌。悲歌。哀歌。

平井堅さんの「哀歌(エレジー)」のように Jポップのタイトルにも使われることがあります。

平井堅 – 哀歌(エレジー)

 

演歌

人生や恋愛、人間などをテーマに、小節(こぶし)が特徴的な日本風の歌唱法でうたわれる歌謡曲。

また、明治時代・大正時代、街角でバイオリンなどを弾きながら「演歌師」と呼ばれる音楽家が日々の暮らしや政治に対する不満などを歌った流行歌を「演歌」と呼んでいました。

【参考1】

演歌は、歌詞の内容によって艶歌・縁歌・宴歌・援歌などと書かれることがあります。

【参考2】

明治の演歌師、添田唖然坊さんについては、都々逸の三味線からスティービーHarpejjiまで!古今東西弾き語りスタイルをご覧ください。

 

エレクトーン(商標名)(英語:Electone)

ヤマハが開発した電子オルガン。エレクトーンは、その商品名。その音の素晴らしさは、世界中に認められています。その最高峰のマシンとして開発されたのが、GX-1(1975年発表)。

・ヤマハ GX-1

GX1

出典:ヤマハシンセサイザーの原点

世界最高のポリフォニック・シンセサイザーとして、プログレのキーボーディストなどにも愛用されました。スティービー・ワンダーのアルバム『キー・オブ・ライフ』では、全面的に GX-1 が使われています。

キー・オブ・ライフ収録曲の「ヴィレッジ・ゲットー・ランド」では、まるで生のような弦楽四重奏で GX-1 が、使われています。アルバムが発表された1976年当時、GX-1 はスピーカーを入れて700万円ほどしたと言われています。

スティービーは、GX-1 のことを、敬愛をこめて「ドリーム・マシーン」と呼んでいたそうです。

スティービー・ワンダー – ヴィレッジ・ゲットー・ランド

 

 

エレクトーンコンテスト

エレクトーンは、コンテスト・システムがきっちりと組み立てられていて、その最高峰が、『インターナショナルエレクトーンフェスティバル』でしたが、1977年(昭和52年)10月10日(月)、ウームソング・ドット・クラブの野口義修がつとめました。

当時、野口は24歳。一緒に審査員をつためたのは、デビュー前の大村雅明さん(当時27歳)、男性はこの二人でした。大村さんは後に、日本を代表するJポップ最高のアレンジャーとなりましたが、46歳で惜しくも亡くなられました。懐かしい想い出です。

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出典:インターナショナルエレクトーンフェスティバル ’77

グランプリは、当時、若干16歳、大島ミチルさんでした。素晴らしい演奏でした。よく記憶しています。彼女は、今や日本を代表する映画音楽の作曲家になっていますね。エレクトーンの世界一だったんですよ! 

 

エンジニア(英語:Engineer)

レコーディング・スタジオにおいて、録音機材のすべてを操作する技術者のこと。技術者でありながら、楽器や声の音色の調整やエコーなどのエフェクト効果の操作、時にレコーディングの流れをコントロールしたりもします。

高い音楽性やアーティスティックな才能も必要。ミキサーやオペレーターとようばれることもあります。

 

まとめ

フェクターでッジを効かせたレキギターで歌を奏。

もはや演歌でええんか??

オ音……オーケストラ、オフマイク、オムニバスな音楽用語辞典

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野口 義修

投稿者プロフィール

音楽プロデューサー。
ベストセラーの『作曲本』(シンコー刊)や『楽しく学べる作詞作曲』(ナツメ社)の著者。
あみんの「待つわ」、雅夢の「愛はかげろう」、アラジンの「完全無欠のロックンローラー」、 伊藤敏博の「さよなら模様」......など多くの才能やヒット曲を世に送り出す。ヤマハ音楽院、昭和音大で作曲などの講師を歴任。

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野口 義修

音楽プロデューサー。

ベストセラーの『作曲本』(シンコー刊)や『楽しく学べる作詞作曲』(ナツメ社)の著者。

あみんの「待つわ」、雅夢の「愛はかげろう」、アラジンの「完全無欠のロックンローラー」、 伊藤敏博の「さよなら模様」......など多くの才能やヒット曲を世に送り出す。

ヤマハ音楽院、昭和音大で作曲などの講師を歴任。

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