ウーム・ソング・ドット・クラブおすすめのエスニック&ワールドミュージック9選

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このコラムでは、民族音楽風やエキゾチックなサウンドを持つポップスを9曲推薦いたします。BGM としても、作曲や打ち込み、アレンジの研究資料としてもお役立てください。

エスニック&ワールドミュージックって癒やされる。

WooM(ウーム)!!!!!

 

エスニック&ワールドミュージック

ここでは、エスニックもワールドミュージックも、共に、民俗音楽を基盤にして、そこにポップスやロックのサウンドを加味した音楽を指すとします。

ロックにエスニックを採り入れたのは、ビートルズでした。1965年に発表された「ノルウェーの森」がその曲です。インドの民族楽器(シタール)を使うという手法で、ロックに新しい香りを加えたのでした。

その後、1967年に発表されたインド楽器を大胆に使った「ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー」(アルバム:『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』に収録)でビートルズがインド音楽を採り入れたと大きな話題になりました。まさに、ワールドミュージックの夜明けと言ってよいと想います。

 

ロックに民俗音楽を採り入れるワールドミュージック

上記の例は、ロックやポップスが主体で、民族楽器や民族風のリズムを採り入れるという形式でした。そう、メインはロック&ポップスです。ロック&ポップス発のワールドミュージックといえますね。

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別のパターンとしては、各国の音楽家たちが、自分たちの歴史や伝統を守りながら、ロック&ポップスの手法を使って楽曲を生み出す方式があります。メインは各国の伝統音楽! つまり、ワールド発のワールドミュージックといえますね。

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例としては、ボブ・マーリーに代表されるレゲエ・ミュージックがあります。

 

エスニック&ワールドミュージック9選

今回は、楽しく聴いて耳からエスニック&ワールドミュージックのサウンドを感じて貰いたいです。

 サイモン&ガーファンクル – コンドルは飛んでいく

南米アンデスの「フォルクローレ」の代表楽曲であった「コンドルは飛んでいく」を、アメリカのフォークデュオ「サイモン&ガーファンクル(S&G)」がカバーしました(1970年)。

彼らのカバーによって「コンドルは飛んでいく」は、世界中に広がりました。ケーナという笛やチャランゴと呼ばれる小型の弦楽器の音色が特徴です。

S&Gは、「サウンド・オブ・サイレンス」や「明日に架ける橋」などでも世界的な人気を誇っていました。

 

エリック・クラプトン – アイ・ショット・ザ・シェリフ

ジャマイカのリズム「レゲエ」を世界に広めた名曲です。元々は、レゲエの神様、ボブ・マーリーが「ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ」として発表したものをクラプトンがカバーし、ビルボードで全米1位に輝きました(1974年)。

2拍4拍を強調したリズム、ウラ拍の♪ウッチャカ、ウッチャカ、ウッチャカ……というギターの刻みが印象的です。

クラプトン最後の伝説的コンサートのDVD。「アイ・ショット・ザ・シェリフ」も聞けます。

 

ディープ・フォレスト – ディープ・フォレスト

フランスのエレクトロニカ(電子音楽)のデュオ「ディープ・フォレスト」が、アフリカのさまざまな部族の声やノイズ、歌をサンプリングし、デジタル楽器を使うことで再構築したサウンドです。

部族の声やメロディーの著作権についてとか問題にもなりましたが、200万枚という大ヒットを記録しました。ここでは純粋に西洋とアフリカから生まれたワールドミュージックという見地でご紹介しました。

 ベスト盤には、彼ら流の世界各国のワールドミュージックが詰まっています。傑作ばかりです。

 

ピットブル – ファイアボール

両親がキューバ人というアメリカ移民二世のラッパー、ピットブルが、ヒップホップ系のダンス・サウンドに乗せて、ラップを披露しますが、とにかく楽しいラテン・ミュージックとなっています。

ピットブルはスキンヘッドの紳士といった出立(いでたち)が特徴で、クラブでの人気は最高です。あだ名は、ミスター・ワールドワイド! まさに、ラテン系ワールドミュージックの王者の風格ですね。

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ファイアボール収録のアルバム。

 

ポール・マッカートニー&ウイングス – 夢の旅人(マル・オブ・キンタイア)

スコットランドのワルツ形式で、イギリスの民族楽器「バグパイプ」を登場させるなど、ポール・マッカートニーの地元、イギリス色満載の名曲です。まさに、ポール流ワールドミュージックです。

ビートルズの頃のシングル売り上げを上回る200万枚を超すヒットを記録しました。ご当地イギリスでは、当然の1位でしたが、日本やアメリカではそれ程のヒットは記録できませんでした。

素晴らしいメロディーの楽曲ですが、英国色が強すぎたせいでしょうね。

 ポール・マッカートニーのベストに収録されています。

 

大野敬正 – YOAKE

大野敬正(おおの けいしょう)さんは、若くして初代高橋竹山の流れを汲む竹山節本流継承者となった三味線の天才プレイヤーですが、その感性や音楽の素晴らしさは、伝統音楽や日本国内にとどまらず、むしろ海外で高い評価を得ています。

まさに、日本を代表するワールドミュージックの演奏家です。その信条は『伝統音楽を守りながら伝統音楽を壊す』です。野口は縁あって親しくさせていただいています。その人柄が滲み出た音楽には、なるほど、世界に通用する深みがあります。

大野敬正さんオフィシャルサイト
http://www.keisho.info

 

喜納昌吉 – 花 〜すべての人の心に花を〜

沖縄から世界へのワールドミュージック。作詞作曲の喜納さんは、一時期、国政に参加し参議院議員として活動していたこともありました。「花〜すべての人の心に花を〜」は、世界30カ国で3000万枚売れたという大ヒット。

歌詞は、1978年の秋、喜納さんが渋谷の東武ホテルの1階にあるレストランで食事中、急に下りてきたそうです。そこで、紙ナプキンに書き留めたというエピソードがあります。

独特の歌い方は沖縄のシンガーならではの個性です。ピッチやリズムを遙かに超えた次元での歌唱! 心に染みます。まさに、世界に届くワールドミュージックです。

 

メーガン・トレイナー – ベター・ホエン・アイム・ダンシン

2015年に公開された映画『I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』のテーマ曲。

メーガン・トレイナーは、別コラムでも取り上げましたが、叔父と叔母が「ソカ(Soca)」という、トリニダード・トバゴの大衆音楽の歌手だったことから、この歌もバックのリズムは「ソカ」のリズムを強調しています。

ソカは、黒人のSoul(ソウル)ミュージックとトリニダードの民俗音楽Calypso(カリプソ)が合わさってsocaと呼ばれるようになりました。まさに、メーガン流のワールドミュージックですね。

メーガン・トレイナーについては……ベースリフ作曲テクニック!メーガン・トレイナーの「Me Too」 ……もご覧ください。

I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』のサウンドトラックです。夢が詰まっています。

 

ビートルズ – ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー

最初にも、書きましたが、1967年に発表されたインド楽器を大胆に使った「ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー」です。

演奏者は、インドのミュージシャンとロンドンのオーケストラメンバー。インドの複雑な旋律とリズムに合わせるようにオーケストラの楽譜を書いたジョージ・マーティン(ビートルズのプロデューサー)の編曲のスキル、才能は素晴らしいです。

インド楽器の音色の味わい豊かなこと! まさに、ここからワールドミュージックが生まれたという感じがしますね。

 

まとめ

ワールドミュージックは、音楽の楽しさに気付かせてくれると同時に、世界の文化や歴史、地球そのものに触れるキッカケをくれることが素晴らしいんですよね。

また、ところ変われば、楽器が変わるというのも面白いです! 民族楽器をじっくり見たり、聞いたりすると……大昔から人間って、本当に音楽が好きで、音楽が無ければ生きていけない生き物だったんだなって想います。

味のあるワールドミュージックがあれば、ぜひ、コメント欄から教えてくださいね!

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野口 義修

投稿者プロフィール

音楽プロデューサー。
ベストセラーの『作曲本』(シンコー刊)や『楽しく学べる作詞作曲』(ナツメ社)の著者。
あみんの「待つわ」、雅夢の「愛はかげろう」、アラジンの「完全無欠のロックンローラー」、 伊藤敏博の「さよなら模様」......など多くの才能やヒット曲を世に送り出す。ヤマハ音楽院、昭和音大で作曲などの講師を歴任。

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野口 義修

音楽プロデューサー。

ベストセラーの『作曲本』(シンコー刊)や『楽しく学べる作詞作曲』(ナツメ社)の著者。

あみんの「待つわ」、雅夢の「愛はかげろう」、アラジンの「完全無欠のロックンローラー」、 伊藤敏博の「さよなら模様」......など多くの才能やヒット曲を世に送り出す。

ヤマハ音楽院、昭和音大で作曲などの講師を歴任。

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