集まれ作曲初心者!作曲方法は2通り?曲の作り方は人それぞれ

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作曲したいと思われている方は、「プロはどうやって曲を作っているの?」「メロディーの作り方って?」と疑問をお持ちではないでしょうか。

大丈夫! 現在活躍しているプロのアーティストや作曲家でも、同じような疑問を持ち戸惑いながら作曲・作詞を始めています。このコラムでは作曲の手順や段取り、始め方をご紹介します。

WooM(ウーム)!!!!!

 

曲を作りたいけどどうやって作るの?

野口は高校生の頃、先輩たちが素晴らしい曲を作り文化祭で披露しているのを観て、ただただ憧れていました。で、先輩のマネをしてギターを始めたのですがさっぱりでした(涙)。

ちょうどその頃、フォークル(フォーク・クルセダーズ)というバンドに憧れていました。彼らはオリジナル曲で大活躍していましたから、ますます曲作りラブ! になり、どうしても曲を作りたい情熱が心の中で沸騰しました。

でも、ギターを手にしたところで、どこから手を付けていいのか、どうやって作ればいいのかまったく分かりませんでした。それが、今はプロとして作詞作曲、編曲をしているのですから誰にでもチャンスはあります!

ここから、野口の実例やヒットメーカーの話を交えながら、曲の作り方(手順)をお話しいたします。

作曲は「曲先」「詞先」大きく2つに分かれます。

 

歌詞を先に作る「詞先」

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詞先とは、読んで字のごとし……詞を先に書く作曲方法です。メロディーを先に作るのではなく歌詞を書いてから、それに後付けでメロディーを考える方法です。野口は圧倒的に詞先が好きです。理由は後で書きます。

 

詞先のアーティスト

  • 槇原敬之
  • コブクロ

詞先界のスーパースターといえば、槇原敬之さんの名前がすぐに浮かびます。槇原さん的には「言いたいことがあるから歌を作るんだろ?」っていう感覚なんだそうです。

先述したように、詞先派の野口もそうです。

  1. こういうテーマの歌が作たい!
  2. 言葉をあつめる
  3. 歌詞を仕上げる
  4. メロディーを作る

また、フォーク・デュオの「コブクロ」は、インタビューでアルバム『TIMELESS WORLD』は、ほとんど詞先である! と語っています。

詞先のアーティストさんは言葉を大切にしているイメージがあります。もちろん、プロフェッショナルなら詞先であろうと無かろうと、言葉やメッセージを大切にするのは当たり前です!

 

詞先のメリット

・徹底的に言葉、フレーズにこだわれる

メロディーによる制約が無いので、言葉数や行数は自由です。言いたいことが言えます。

 

・言葉の中にリズムや感情を感じることができる

素晴らしい歌詞の言葉やフレーズは、リズムやアクセントの高低などがあり、すでに言葉自体がメロディーを内在しています。作曲家は、言葉からメロディーのヒントを貰えるのです。……つまり、歌詞を読めば自然にメロディーが浮かんでくるのです。

野口がよく言うのは、詞先の場合、歌詞カードがメロディーの設計図となるということです。メロディーの構成やフレーズの音数、どこがサビで、この部分は少し悲しくなど、歌詞カードがメロディーの下書きのような感じになるのです。

 

詞先のデメリット

・ついつい歌詞が長くなりすぎてしまう

言いたいことがありすぎていっぱい書いてしまうと、まとまりの無い曲になってしまう危険性があります。何が言いたいのか分からない歌詞や、サビが20行ある歌詞は避けたいところです…。

 

・作詞家に音楽的な構成の知識が必要

作詞家に音楽知識(作曲家の一面)がないと、取りとめの無い曲構成になる可能性があります。ポッポスの場合、Aメロ、Bメロ、サビと3部構成の曲が多いですが、これを理解している、していないでは作品のクオリティーに大きく影響します。

作詞家志望の方は、作詞をするにあたり作曲できる必要はありませんが、「作詞は言葉だけ理解していればいいんでしょ?」という考えは間違えで、最低限の作曲知識は必要です。

 

・行数が決まっているので、想うようにメロディーが展開できないことがある

制限された文字数の中でメロディーを作るので、歌詞の半分くらい良いメロディーができても、音数が足りず展開しきれないことがあります。そうなった場合は一から作り直すか、部分的に修正する必要がでてきます。

 

昭和は詞先が中心だった

思い返せば、昭和の歌謡界、演歌の世界、初期の Jポップなどは、詞先が全盛でした。レコード会社のディレクターさんは、まず作詞家と打ち合わせをします。

歌詞が完成したら……作曲家に渡してメロディーが完成します。さらにそれを、編曲家に渡してカラオケをレコーディング。最後に歌入れという段取りでした。

音楽業界には、音楽や歌の心を知り尽くした天才ディレクターや個性派のディレクターが沢山いました。日本の歌謡界は本当に華やかな時代でした!! その象徴が詞先の歌づくりと言えそうです。

 

メロディーやサウンドを先に作る「曲先」

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曲先は、曲(メロディー)を先に作る作曲方法です。つまり、作曲家なり、サウンド・プロデューサーなりが……メロディーやサウンドをキッチリ創り上げてから、それに後付けで歌詞を考える方法です。

 

曲先のアーティスト

ここでは、曲先で作曲しているアーティストや作曲家をご紹介します……と言いたいところですが、現在の音楽業界は、ほぼ100%曲先です!

演歌や童謡、CM など……一部には、詞先のニーズもありますが、基本は曲先です。作曲家は、♪ラララ~~とかデタラメ英語とか、借りの歌詞でメロディーを作ります。

※デモテープやコンペで曲のみを募集している場合、メロディーだけでなくサウンドも作り込んでから応募しないとまず採用されません。応募段階でそのままCDに出来るほどのハイクオリティなサウンドを要求されます。実に大変な作業です! 

 

曲先のメリット

・新鮮なメロディーやサウンドの実験が可能

詞先と逆ですが、歌詞による音数や構成の制約が無いので、作曲家は自由に創作ができます。

 

・メロディーやサウンドから歌詞が閃く

出来上がったメロディーに歌詞を乗せるのですから、すでに音数や構成は決まっています。メロディーを聴きながらイメージを膨らませることが可能です。……つまり、メロディーを聞けば、自然に言葉が浮かんでくるのです。

 

曲先のデメリット

・歌詞がない分、イメージを膨らませづらい

ラララだけで月に数曲、10曲とメロディーを考えるのは、なかなか辛い仕事です。よほど沢山の音楽を知っていないと、すぐに煮詰まることは必然です。

 

・音数の制限で言いたいことが充分に言えないことがある

あと一行あれば、もっと良い歌詞になるのに(涙)。それは許されません。

 

昔は詞先が多かったが今は曲先の時代

上記したように、今の音楽業界はほとんどが曲先です。また、バンドでも多くは曲先が当然となっています。メンバーがコード進行(後述)やサウンド、メロディーを決めて、ボーカルがそれを聞いて歌詞を考えます。※ボーカルが一人で作っている場合もあります。

一般的に言われていることですが、どうしても曲先の場合、特にバンドの曲先では……歌詞がサウンドに押されてしまい、意味が希薄な歌詞になりやすい傾向があります。

もちろん、一流のプロフェッショナルたちは、曲先であろうと、詞先であろうと関係なく、素晴らしい歌詞を書きます! アマチュアでも曲先の場合は、歌詞に時間をかけて内容の濃い良い歌詞を書いて欲しいものです。

 

メロディーを作るなら「コード進行」を利用して作るのがおすすめ

さて、メロディーを考える場合、バンドマンでもシンガーソングライターでも、あるいは打ち込みバリバリの作曲家でも、「コード進行からメロディーを作る人がとても多い」です。

コード進行とは、「C – Am – F – G7」とか「F – G7 – Em7 – Am7」……といったギターコードやキーボードのコードを連結したものです。

これらをギターなどで弾き、コードの響きや流れを聞いてそれに合うメロディー歌います。何度も色んなパターンで歌ってみて気に入ったメロディーを探します。

もちろん、No楽譜です! ポップスやロックの作曲では、楽譜はあまり使いません!! そうそう、最初に声高にお伝えするべきでした(笑)。

ビートルズ4人のメンバーは、全員楽譜を書けませんでしたし読めませんでした。でも、イエスタデイやレット・イット・ビー、イマジン、サムシング……といった名曲を創り上げています。

 

コード進行を聞いてみよう

ポップスでよく使われる2つのコード進行の音源を用意しました。実際に聞いてみてください。もしメロディーが浮かんだら、作曲家の素質ありです!! 今は浮かばない人も、慣れてくれば何百だって浮かびます。安心してください。

 

C – Am – F – G7 – C – Am – F – G7 – C

ちょっとフォーキーな懐かしい響きのヒットコード! フォークギターで演奏しました。

 

F – G7 – Em7 – Am7 – F – G7 – Em7 – Am7 – C

サビの王道コードといわれるコード進行です。 ピアノ + ギター + ベース + ドラムで演奏しています。

 

コード進行については、下記コラムで詳しく解説しています。興味を持たれた方は参考にされてみてください。

はじめての曲作り!コード進行パターンを使ってメロディーを作る方法

 

サウンド・リズムパターンから曲を作る

近年多い作曲方法ですが、まずドラムやパーカッションやサンプルのループでリズムを作り、後からコード進行を乗っけてメロディーを作る方法があります。

作る順番を整理すると、

  1. リズム
  2. コード
  3. メロディー

となっています。

これには、DAW(ダウ)呼ばれるコンピューター・ソフトが必要です。ちなみに野口は、Cubase(キューベース)というソフトを愛用しています。

コード進行からメロディーがすんなり行くようになってから買ってもOK。最初から買って作曲を始めるのもOKです。

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近年は、DAW を使ってサウンドだけ完成させてからメロディーを作ることがとにかく多いです。なぜでしょうか?

それは、今の音楽業界はとにかくサウンドの新しさやカッコ良さや豪華さなどを重要視するからです。「えっ? 作曲ってメロディーを考えることじゃないの?」と思われるかもしれませんね。

でも、現在の音楽業界ではメロディー以上にサウンドが求められているのです。まずはサウンドの新しさ、踊れるかどうか? などを基準として、メロディーは最後に考えるのです。

 

鼻歌でメロディーを作る

上記サウンド派の対極にあるのが、鼻唄派です。楽器無し、パソコン無し、何も無し……あるのは自分のハートと声だけ!!

実はプロフェッショナルの作曲家でも、鼻唄派が驚くほど多いです。サウンドはガッツリとデジタルで作りますが、メロディーは声だけのアナログです。

歌詞があれば、それを読みながらトイレの中とか……電車の中(この場合、頭の中の声で)とか……散歩しながら近くの公園で……。歌詞が無ければ、もうラララで、鼻唄ります。

野口も結構、良いメロディーは鼻唄で生まれます。音楽プロデューサーの長岡成貢さんも、昔、野口に「メロディーは散歩して作りますよ!」と鼻唄派であることを教えてくれました。

 

メロディーが降りてくることはあるの?

よくアーティストのインタビューで、降(お)りてくる! とか、天から降(ふ)ってくる! っていう表現を聞きませんか? カッコ良さげですよね。

ちょっと、気取ってカッコつけているのでは? と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、本当にメロディーって突然わき上がってくることはあります。野口も、突然閃いて瞬間に全部のメロディーが出来上がったことがあります。

でも、作曲を始めた高校生の頃の僕には夢物語で、メロディーが降ってくるなんて1度もありませんでした(涙)。

野口は、21-2才頃から努力に努力を重ねました。ギターを必死に練習して、目に入ってくる言葉(辞書の解説文、メロディーを知らない英語の童謡、広告・チラシの文言……)にすべてメロディーを付けるという訓練をしました。訓練と言うかというか修行ですね(笑)。

あとはビートルズの楽譜を買ってきて、載っていた80曲はコード進行を覚えて弾き語りで歌えるように練習しました。

1年もすると、それまで書けなかった楽譜も読み書きできるようになり、メロディーも閃くようになりました。こうして考えてみると「降りてくる」のは、日々の鍛錬の結果であると言えます。作曲の勉強や楽器に触れること無くメロディーが降りてくる可能性は低いかもしれませんね。

 

降りてくることは多くない

今でもひらめいて瞬間でメロディーが出来ることもありますが、大体は試行錯誤しながら作っています。気に入らなければ平気でボツにしますし、何度でも修正します。作曲講師や先生になっても創作時はただのアーティストです。

桑田佳祐さん、宇多田ヒカルさん、野田洋次郎さん、松任谷由実さん……天才たちにも、人知れず努力の時代があったはずです。誰でも努力を積み重ねれば、実力という形で実ります。作曲は天才でなくてもOKなのです。

 

世界一有名な降りてきたメロディー

降りてきたメロディーの世界最大のヒットは、ビートルズ(ポール・マッカートニー)の「イエスタデイ」です。夢の中でメロディーが聞こえ、目が覚めてすぐにピアノに走ってコード進行を探しながら繰り返し歌ってみたそうです。

それが、「世界で最もカバーされた楽曲」でギネス記録に輝き、ポール・マッカートニー最高の名曲になりました。野口もいつか、そんな夢を観たいなと……夢みています(笑)。

 

まとめ

漠然と作曲したいなと考えていた方は、作曲のイメージがつかめたのでは無いでしょうか?

まずは作曲者に注目するだけでも、随分と音やサウンドやメロディーの聴き方が変わります。あなたが好きなアーティストは詞先曲先どちらなのか調べてみましょう。

作曲は、詞先・曲先どちらでもやりやすい方法でOK。作品を作りながら向き不向きを見極めていきましょう。

ウームソング・メンバーシップでは、作曲初心者の方をフォローいたします。興味を持たれた方は問い合わせくださいね。

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野口 義修

投稿者プロフィール

音楽プロデューサー。
ベストセラーの『作曲本』(シンコー刊)や『楽しく学べる作詞作曲』(ナツメ社)の著者。
あみんの「待つわ」、雅夢の「愛はかげろう」、アラジンの「完全無欠のロックンローラー」、 伊藤敏博の「さよなら模様」......など多くの才能やヒット曲を世に送り出す。ヤマハ音楽院、昭和音大で作曲などの講師を歴任。

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野口 義修

音楽プロデューサー。

ベストセラーの『作曲本』(シンコー刊)や『楽しく学べる作詞作曲』(ナツメ社)の著者。

あみんの「待つわ」、雅夢の「愛はかげろう」、アラジンの「完全無欠のロックンローラー」、 伊藤敏博の「さよなら模様」......など多くの才能やヒット曲を世に送り出す。

ヤマハ音楽院、昭和音大で作曲などの講師を歴任。

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