あなたの作詞の入り口は?

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このコラムでは、作詞の基礎として、作詞家たちは、どんな手順で歌詞を書き始めるのかご紹介します。あなたの作詞の入り口はどこにあるのでしょうか?

コラムのポイントは3つ。

  • 想いあれ! すると歌詞があった
  • 作詞の書き順・始め方
  • いつでも、どこでも、作詞のはじめ時

作詞家、作曲家、シンガーソングライターを志す皆さん! プロデューサーを志す皆さん! そして、音楽を愛する皆さん!

あなたの作詞の入り口はどこですか?

WooM(ウーム)!!!!!

 

 

想いあれ! すると歌詞があった

どんな歌詞にも、その根底には、作詞家の想いがあるはずです。もし、想いも何も無ければ、それを歌詞とは呼べません。呼びたくありません。

WooM-Song.Clubが考える作詞の基本……それは、

すべての歌詞は、作り手の想いから始まる!

です。

それを旧約聖書の「創世記」的に表現すると「想いあれ! すると歌詞があった」となります。神様は、天地創造の一日目に、「光りあれ!」と命じたそうです。「すると光りがあった」のです。

歌詞における想いは、光りと同じです。 光りは希望でもありますね。

作詞家を目指す皆さん!

想いさえあれば、必ず、歌詞は生まれます。

そう信じて、楽しく頑張りましょう!

 

「想い」とは

想いという漢字をじっと見ていたら、想いの原点に気付くことができました。

この漢字は、

「相」プラス「心」で「想」

ですよね。

には、相手という意味があります。相手のことを考えない想いなどあり得ません。

には、お互いという意味があります。互いを見つめ合う心が想いの原点です。

には、顔つきや様子、外見という意味があります。想うなら、外面(相)も内面(心)も見つめなければならないのです。

漢字はとても面白いです! 「想」一つからも、深い深い意味合いを感じ取ることができます。さあ、皆さんのいっぱいの想いを歌詞にまとめましょう!!

 

作詞の書き順・始め方

ここからは、具体的に先輩たちが、どんな書き方をしているかをパターン化してご紹介しましょう。

 

タイトルから考え始める

実際に、多くの仲間の作詞家さんが、タイトルから考えると言っています。

もちろん、タイトルは、心の中の「想い」を言葉に移し替えたものでなければならないのは当然です。そして、覚えやすく、インパクトもあり、できればサビで使える言葉が望ましい……と、なかなかハードルの高い作業となります。

作業というか、ヒラメキの要素も必要ですから、歌詞書きはじめに最大の難関を持ってくるようなものです(汗)「作業」は必ずできますが、「ヒラメキ」は一か八かの部分があります。

ゲームで言えば、スタートした直後に、ラスボスが登場するような危機感です(笑)

でも、危機を乗り越えてタイトルが上手く決まれば、前述のように、それをサビに使うし、AメロディーやBメロディーも、タイトルの説明やタイトル関連の言葉で埋めていけばOKです。そこからは、歌詞作りもスムーズに進んでいきます!

 

メッセージを決めてから

歌詞の基本には「想い」があったはずです。だったら「敢えてメッセージを決めなくてもいいんじゃないか?」とお思いかもしれません。

しかし、想いにはさまざまなベクトルが含まれていて、全てを一曲の中で表現するには無理があります。もし仮に、全ての想いを書けたとしても、おそらく散漫な歌詞になってしまうでしょう。

そのため、想いの中から一本を選んで、「メッセージ」という槍のような鋭く尖ったコンセプトとするのです。想いの方向性をより明確に、強くするのですね。想いをいがぐりに例えるなら、トゲの一本を選んでグッと伸ばしてやるのです。

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メッセージは、少々長い文章でもOKです。メッセージをさらに研ぎ澄ますと、それがタイトルになるかもしれません。また、メッセージを数行のフレーズでまとめると、サビになるでしょう。

AメロディーやBメロディーで、メッセージを詳細にまとめてもいいでしょう。

メッセージと言っても、ポリティカル(政治的)なテーマとか、平和論ばかりではありません。友に向けて「頑張ろう」とか、「愛している」だって立派なメッセージです。

 

思いついたワンワード、ワンフレーズから

シンガーソングライターさんには、とても多いのですが、メロディーの切れ端と一緒に、言葉がポロッと飛び出すことがあるのです。

プロフェッショナルでも、それで曲が生まれたという例は、数えたらキリがありません。作詞家だってそうです。

そのために、思いついた言葉をメモするノートや、ボイスレコーダーを持ち歩いている作詞家さんは多いのです。前後関係などない、思いつきのワードやフレーズを書きためていきます。

ある日、その言葉を読み返したときに、言葉の裏側にある想いやメッセージにハッと気がつく! 大事なのは、何故その言葉が飛び出してきたか? ジックリ考えてみることです。その言葉の意味を掘り下げて、考え、自分の心の中をサーチします。

思いついたワンワードをキーにして、自分を深く見つめるのです。きっと、ワンワードの本当の意味に気付くでしょう。

そこから歌詞が生まれるのです。

 

テーマを決めてから(あるいは与えられたテーマから)

公募やコンテストの応募は、このスタイルになりますね。また、楽曲コンペ、作詞のコンペも同じです。

たとえば、2015年から2016年にかけて「山の日の歌」の作詞コンテストが開催されました。賞金50万円が最優秀2曲に贈られるビッグな公募です。

この場合、山について書くという明確なテーマがあるので、各自、山のどんなポイントについて書くかを真剣に考えなければなりません。曖昧なイメージのまま山の歌詞を書いても選ばれないでしょう。

なぜ山の歌が公募になったのか? 主催者の思いがテーマになったはずです。そこをキチンと考えないと、受賞にはほど遠いです。

原稿、執筆現在、まだ結果は発表はされていません。山テーマでどのような「山の日の歌」が選ばれるのか、興味津々で待っているところです。

さて、シンガーソングライターの「さだまさし」さんが、テーマを与えられての歌づくり(作詞法)を解説している動画がありましたのでご紹介します。

さださんは、本当に話が上手で、テーマに沿って解説が進んでいきます。

  • テーマにふさわしい小道具や登場人物を考えてみる
  • 書いてみて、嘘くさい部分は消していく
  • 何を伝えたいかを忘れずに
  • 聞き手に何を感じてほしいかも大切
  • きれいな言葉ばかりでは、きれいが伝わらない
  • 難しい言葉の羅列の中に、ポンと分かりやすい言葉があれば、それが胸を打つ
  • (4分30秒位)道というテーマがNHKから与えられた
  • 「道」で連想を始める
  • そうだ、ふるさとの道!
  • ふと、「ふるさと離れて はないちもんめ」というフレーズが浮かぶ
  • 対のフレーズ「ふるさと恋しい はないちもんめ」ができる

きっと、作詞家志望の皆さんには、ドンピシャなトークだと想います。

さだまさし – 作詞作曲講座

 

 創作ノートを作る

曲を作ると決めたら、いろいろな想いやヒラメキをすべてノートに記述していきます。ランダムでもOKです。すると、書いた文字の中から想いが見えてきます。メッセージが浮かぶかもしれません。自分で書いた文字から、逆に、テーマを与えられるかもしれません。

大げさでなく、大学ノート1冊にぎっしりと書くこともあります。そのノートを持って、「スタ〇」とか「ドトー〇」とかに行って、コーヒー飲みながら、小一時間ペンを走らせれば……きっと、新しい歌のシッポを捕まえることができるでしょう。

著者の野口が大学生の頃、ノートいっぱいに書きためた言葉から完成させた歌詞で「ヤマハのポプコン全国大会」に進んだのはいい思い出です。

1万文字書いた中から厳選した100字です。想いが凝縮されているに決まっていますね!

 

ドラマやストーリーを考えてから

歌を作るのではなく、ドラマや映画を作るつもりで、主人公を設定しましょう。そして、その主人公がどんな行動に出るのか? どんな喜びや困難と向き合うのか? そう、台本を書いてみる気持ちで言葉を探してみましょう。

よく漫画家さんや作家さんが……乗ってくると自然にペンが動き出し、勝手に登場人物が、まるで意思を持ったように動き出す! というエピソードを耳にします。

歌詞も同じです。

登場人物にリアリティーがあれば、必ずドラマは生まれ、心は動くものです!

 

いつでも どこでも 作詞のはじめ時

察しのいい人なら、ハッと気がついたことでしょう。

人により、タイミングにより、上記6つのどこからスタートしてもいいんだと!!

まるで、色の12色環や 音楽のサークル・オブ・フィフスのように、

重要な事は、すべて連携しながら大きな円を描いているものです。

12shokujyunkan

circle_of_fifths

色も音も同じような仕組みなのは、面白いですね!!

このコラムで紹介した6つの始め方は、互いに関係しながら大きな円を描いています。

皆さんは、どこから始めても、すべての頂点を必ず通って、作品の完成を迎えるはずです!

noguchi_circle

どうぞ、ドント・ヘジテイト! ためらわないで、まずは、スタートしてみましょう。

 

まとめ

「始められずに悩んで苦しむなら、始めてから苦しもう! だって、始めたものが必ず勝ちますからね!」

……これに尽きますね。

ウームソング・ドット・クラブ部長の野口から作詞や作曲を学びたい、一緒に楽曲制作をしたいという方は、こちらから気軽にご相談ください!

 

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野口 義修

投稿者プロフィール

音楽プロデューサー。
ベストセラーの『作曲本』(シンコー刊)や『楽しく学べる作詞作曲』(ナツメ社)の著者。
あみんの「待つわ」、雅夢の「愛はかげろう」、アラジンの「完全無欠のロックンローラー」、 伊藤敏博の「さよなら模様」......など多くの才能やヒット曲を世に送り出す。ヤマハ音楽院、昭和音大で作曲などの講師を歴任。

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野口 義修

音楽プロデューサー。

ベストセラーの『作曲本』(シンコー刊)や『楽しく学べる作詞作曲』(ナツメ社)の著者。

あみんの「待つわ」、雅夢の「愛はかげろう」、アラジンの「完全無欠のロックンローラー」、 伊藤敏博の「さよなら模様」......など多くの才能やヒット曲を世に送り出す。

ヤマハ音楽院、昭和音大で作曲などの講師を歴任。

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