めざせ童謡作家!動画で紹介『親子で歌いつごう日本の歌百選』その1

このコラムは約4分で読めます

doyo_001

このコラムでは、2006年に文化庁とPTA全国協議会によって選ばれた、親子で長く歌い継いでほしい童謡・唱歌など101曲を順番にご紹介します。

作詞のヒントやテクニックもたっぷり解説します。

WooM(ウーム)!!!!!

童謡の作詞や作曲を始めてみたいなら……プロが指導するウームソング・メンバーシップへ!

親子で歌いつごう日本の歌百選

今回、テーマに取り上げた『日本の歌百選(にほんのうたひゃくせん)』は、2006年(平成18年)に日本の文化庁と日本PTA全国協議会が、一般から募った895曲から厳選した101曲をさします。

百選なのに101曲とは……不思議ですね。実は、選考委員の熱い、熱い選考会議でも絞りきれなかったために101曲となったそうです。

キーワードは、「親子で歌いつごう」です。親子で長く歌い継いでほしい童謡・唱歌や歌謡曲(含むJポップ)といった抒情歌や愛唱歌などが選ばれました。

応募条件は「日本語の歌詞」の歌であったので、日本語訳や日本語詞の付いた外国曲も選ばれています。

 

なにが選ばれた?『日本の歌百選』

まずは、101曲のラインアップを見てみましょう(アイウエオ順)。今、これをご覧になっている方の年齢によって、何曲ご存じか……随分違うでしょうね。

親子で歌いつごう 日本の歌百選

これから、10回ほどに分けて、全曲をご紹介足します。動画でご紹介出来るものは、極力、動画でもご覧頂きますね。

そして、単なる鑑賞ではなく、ウームソング流に、童謡作家になるためのヒントやアイデアをご紹介します。

 

001 仰げば尊し

卒業式の定番ソング! ……でしたね。今は、各学校の生徒たちが自主的に卒業式の歌を選んでいるようです。この歌が日本に小学唱歌として紹介されたのは、100年以上も前の1884年(明治17年)でした。

・仰げば尊し(作詞:文部省唱歌  作曲:文部省唱歌)

仰げば とうとし、わが師の恩。
教(おしえ)の庭にも、はや 幾年(いくとせ)。
思えば いと疾(と)し(*1)、この年月(としつき)。
今こそ 別れめ(*2)、いざさらば。

互(たがい)にむつみし(*3)、日ごろの恩。
別るる後(のち)にも、やよ(*4) 忘るな。
身を立て 名をあげ、やよ はげめよ。
今こそ 別れめ、いざさらば。

朝夕 馴(なれ)にし、まなびの窓。
螢の ともし火、積む白雪(しらゆき)。
忘るる 間(ま)ぞなき、ゆく年月。
今こそ 別れめ、いざさらば。

*1「いと疾(と)し」=「とても早(く過ぎてしまった)」
*2「わかれめ」=「今こそ別れん」
*3「むつみ(睦)みし」=「いたわりあう」
*4「やよ(八代)」=「末永く」

動画を見てみましょう。なんと、松竹映画「 二十四の瞳 」(1954年公開)の中で同曲が歌われています。貴重な映像ですね。
下の画像をクリックするとYOUTUBEに飛んで、動画が見られます。 1分20秒くらいから曲が始まります。

二十四の瞳

 

002 赤い靴

作詞の野口雨情さんは、百選に5曲も入っている素晴らしい作詞家です。この歌は、実話を元に書かれたという説が定説になっていましたが、現在は、さまざまな説があるようです。作品は、どういう経緯で書かれたか? も大事ですが、聞き手・読み手がどう感じたかが重要です。異国情緒たっぷりの横浜という地で起きた切ないドラマと感じても良いし、女の子はお人形のことだと考えても良いのです。

赤い靴の歴史は、Wikipedia に詳しく載っています。

Wikipedia 赤い靴

・赤い靴(作詞:野口 雨情 作曲:本居 長世)

赤い靴(くつ) はいてた 女の子
異人(いじん)さんに つれられて 行っちゃった

横浜の 埠頭(はとば)から 船に乗って
異人さんに つれられて 行っちゃった

今では 青い目に なっちゃって
異人さんの お国に いるんだろう

赤い靴 見るたび 考える
異人さんに 逢(あ)うたび 考える

ここでは、字脚について考えてみましょう。

野口雨情さんは、わりと字脚については、緩く考えて歌詞を書いているようです。メロディーのリズムが部分部分違って聞こえるのですが、それは字脚のせいです。

……はいてた(4)……はとばから(5)……あおいめに(5)……みるたび(4)

「はとばから」や「あおいめに」に合わせてメロディーを考えると、「はーいてた」とか「みーるたび」になってしまうのですね。少し、違和感がある方もいらっしゃるでしょう。

もちろん、それは、作者の好みであり、そういった部分も含めてアートなのです。

 

003 赤とんぼ

作詞の三木露風(みき ろふう)さんは、1889年(明治22年)、現在の兵庫県たつの市に生まれました。近代日本を代表する詩人・作詞家として、北原白秋さんと並び「白露時代」と称されました。

17歳で処女詩集を出版、20歳で代表作の詩集『廃園』を出版するなど早熟の天才として知られ、1918年(29才)頃から鈴木三重吉さんの赤い鳥運動に参加し童謡を手掛けるようになります。

「赤い鳥」は、1921年に出版した童謡集『真珠島』に収録されており、山田耕筰(やまだ こうさく)さん作曲で、広く知られるようになりました。

兵庫県たつの市では、三木露風先生を称えて、三木露風賞という童謡の公募を毎年行っています。

・赤とんぼ(作詞:三木 露風 作曲:山田耕筰)

夕やけ小やけの 赤とんぼ
負(お)われて見たのは いつの日か

山の畑の 桑の実を
小篭(こかご)に摘んだは まぼろしか

十五で姐(ねえ)やは 嫁に行き
お里のたよりも 絶(た)えはてた

夕やけ小やけの 赤とんぼ
とまっているよ 竿(さお)の先

 

三木露風賞とは

童謡の公募で日本一の規模や充実度を誇るのが「三木露風賞」です。毎年行われ、素晴らしい結果を残している公募です。

実は、この2―3年の間で、野口が直接指導させていただいている生徒さんが、「三木露風賞」で二人も大きな賞を受賞しています。大きな賞を受賞すると著名な作曲家の先生によって付曲され発表会コンサートで披露されるのです。

そう、夢は叶うのです! 

三木露風賞については、別コラムで紹介します。

次は、このウームソング・ドット・クラブから、大きな賞が出ることを祈っています。

今年(2016年)の「三木露風賞」は、7月1日が締め切りです。
2016年の募集は、締め切られました。

「2016年 三木露風賞 作品募集」 <作品募集はすでに終了しています。>

 

まとめ

童謡作家をめざしませんか? 動画で紹介『親子で歌いつごう日本の歌百選』はいかがでしたか? 今後も、全曲紹介まで頑張りますので、応援をよろしくお願いいたします。

保存

保存

保存

作詞作曲を学びませんか?ウームソング・ドット・クラブの会員サービスはこちら

スポンサーリンク


野口 義修

投稿者プロフィール

音楽プロデューサー。
ベストセラーの『作曲本』(シンコー刊)や『楽しく学べる作詞作曲』(ナツメ社)の著者。
あみんの「待つわ」、雅夢の「愛はかげろう」、アラジンの「完全無欠のロックンローラー」、 伊藤敏博の「さよなら模様」......など多くの才能やヒット曲を世に送り出す。ヤマハ音楽院、昭和音大で作曲などの講師を歴任。

この著者の最新の記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

メンバーシップ

運営者情報

yoshinobu_noguchi_300_300

野口 義修

音楽プロデューサー。

ベストセラーの『作曲本』(シンコー刊)や『楽しく学べる作詞作曲』(ナツメ社)の著者。

あみんの「待つわ」、雅夢の「愛はかげろう」、アラジンの「完全無欠のロックンローラー」、 伊藤敏博の「さよなら模様」......など多くの才能やヒット曲を世に送り出す。

ヤマハ音楽院、昭和音大で作曲などの講師を歴任。

詳細プロフィール

feedly

follow us in feedly
ページ上部へ戻る